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なぜ今、大稲埕なのか?台北のレトロモダンに迫る
公開日: 2026.08.20
皆さん、台北旅行で必ず訪れる定番スポットといえばどこを思い浮かべますか?
編集部の「何度行っても飽きない、とっておきのお気に入りリスト」の中に、モダンで洗練された空気と、どこか懐かしいレトロ感が絶妙に共存する特別なエリアがあります。皆さんの中には、もうピンときた方もいるかもしれませんね。そう、正解は「大稲埕(ダーダオチェン)」です!
1860年の淡水港開港にともない、大稲埕は一躍、黄金期を迎えました。当時のメインストリート「迪化街(ディーホアジエ)」には、豊かな茶香が漂い、一攫千金を夢見る富商たちが集結。漢方薬や乾物、そして最先端の洋行や美しい布地がこの地で交差し、全台湾で最も豊かでモダンな街の代名詞となったのです。
近年では、政府と民間が一体となって、これら築百年の歴史的建造物を丁寧にリノベーション。多くのおしゃれな文創(クリエイティブ)ショップが次々と進出しています。かつての漢方薬局はスタイリッシュな漢方ビストロへ、往年の茶行はアカデミックな雰囲気が漂うハンドドリップカフェへと生まれ変わりました。この「新旧の共存」が生み出す独特の美しさこそが、今、日本の旅人たちを魅了してやまない台北の必訪聖地、「レトロモダン」の正体です。
今回の「大稲埕レトロ旅」では、丸一日かけてこの街の極上の魅力を徹底的に体験できるモデルコースをご紹介します。
カメラとお腹の準備はいいですか?さあ、一緒に旅に出かけましょう!
時を忘れる赤レンガの街並み
迪化街に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが特徴的なバロック様式の建築群です。赤レンガの一つひとつが独特の美しさを醸し出し、一瞬で古き良き時代へとタイムスリップしたかのような感覚にさせてくれます。
建物の内部へと進むと、光が差し込む美しい「天井」の設計が。空間に心地よい開放感を与えており、どこを切り取ってもSNS映えするノスタルジックな写真が撮れます。


アーケードの下を歩けば、どこからともなく漂ってくる漢方薬の心地よい香り。目を閉じれば、かつて繁盛を極めた往年の賑わいが目に浮かぶようです。本場の漢方食材はもちろん、観光客に大人気のドライフルーツや、手軽に楽しめる養生茶のティーバッグなども、すべてここで手に入ります。また、多くのショップで“看板猫”が飼われており、軒下でのんびりと過ごす猫たちの姿には、歩いているだけで本当に癒やされます。


店先にずらりと並ぶ、お土産に大人気の「漁師網バッグ(ナイロンメッシュバッグ)」の光景はまさに圧巻!台湾らしさが詰まったお気に入りアイテムをじっくり品定めしながら歩くのも、迪化街散策の大きな醍醐味です。



台北最強の縁結びパワースポット「霞海城隍廟」で恋のパワーチャージ!
素敵なご縁や恋愛成就を願うなら、台北で絶対に外せないのが「霞海城隍廟(シアハイチェンホアンミャウ)」です。

台湾で縁結びを司る神様といえば「月下老人(げっかろうじん)」。
ここ霞海城隍廟は、全台北で最も香火が絶えない超有名スポットです。
参拝に出かける前に、理想のタイプの条件をできるだけ具体的(箇条書きにするのがおすすめ!)に整理しておきましょう。お供え物を用意して、リラックスした楽しい気持ちで誠心誠意お祈りすれば、きっと月下老人が素敵なご縁を引き寄せてくれるはず!

境内では、様々な世代の男女が真剣に祈りを捧げる姿が見られます。日本語が話せるスタッフが常駐しているので、参拝の手順が分からなくても全く心配いりません。気軽に声をかけてみてくださいね。

百年の古民家カフェ「同安楽」で味わう、優雅な台湾料理タイム
大稲埕の発展に多大な貢献をした名門「陳氏一族」の末裔が、一族の古い邸宅を美しくリノベーションしてオープンした複合カフェ空間「同安楽(トンアンラー)」。
一步店内に足を踏み入れると、外通りの賑やかさが嘘のように消え去り、まるで19世紀大稲埕の豪商の家にゲストとして招かれたかのような、格式高くも落ち着いた空間が広がります。


ここでは、厳選された高品質な台湾茶や伝統的なお茶菓子を堪能できるだけでなく、歴史の底深さを感じる「家宴菜(かえんさい:家庭的なおもてなし料理)」も見逃せません。これらのメニューは、かつて富裕層だった陳一族が、大切な賓客をもてなすために振る舞っていた秘伝のレシピを忠実に再現したものです。



台灣でおなじみのストリートフードとは一線を画し、素材本来の旨味を最大限に活かした、優しく繊細な味付けが特徴。じっくりと蒸し上げられた肉料理や特製スープなど、どれも丁寧な暮らしの息吹を感じさせる逸品ばかりです。

「台湾料理は油っこくて重いかも…」と心配な読者の方にこそ、この洗練されたヘルシーで清らかな味わいをぜひ試していただきたいです!
淡水河を黄金に染める夕日と、モダンなコンテナマーケット
続いて、迪化街から歩いて10分ほどの場所にある、現地台湾人の間でも絶大な人気を誇るスポット「大稲埕碼頭(ダーダオチェン埠頭)」へと向かいましょう。
夕暮れ時にここを訪れると、黄金色に輝く夕日の光が淡水河をドラマチックに染め上げる絶景に出会えます。遠くに佇む観音山のシルエットと相まって、これ以上ないほどロマンチックで“エモい”瞬間が流れます。





河畔に隣接する「大稲埕碼頭貨櫃市集(コンテナマーケット)」には、世界各国のユニークなグルメが集結。あたりに夜の帳(とばり)が下りる頃、家族や友人と一緒に台湾のローカルクラフトビールを片手に乾杯!きらきらと波打つ美しいリバービューを眺めながら、心地よいほろ酔い気分でロマンチックなひとときを過ごせます。
また、埠頭沿いには広々とした快適な自転車専用道路も整備されています。そよ吹く爽やかな川風を感じながらのんびりとサイクリングを楽しむのは、台北の下町らしい“チル”でゆったりとした街のテンポを体感するのに最高の方法です。

旅の締めくくりはここ!美食家が集う「寧夏夜市」でグルメ食べ歩き
台灣旅行に来たからには、やっぱり夜市は絶対に外せませんよね!大稲埕から徒歩約15分でアクセスできる「寧夏夜市(ニンシアイエシー)」は、大満足の1日を締めくくるのに最高のロケーションです。

コンパクトな規模ながらも、台湾の人気グルメがぎゅっと凝縮されているのがこの夜市の魅力。一箇所で食べたいものがすべて揃います。夏の夜市は少し蒸し暑さを感じることもありますが、地元の人々の活気と熱気に包まれるあの独特の雰囲気は、体験する価値が十分にあります。



数ある寧夏夜市グルメの中でも、編集部が個人的にイチ押ししたいのが「焼麻糬(焼き餅)かき氷」です!
熱々でとろけるほど柔らかいお餅にピーナッツ粉と黒ゴマ粉をたっぷりとまぶし、お店の人が手際よく一口サイズにカットして、冷たいかき氷の上へトッピング。仕上げに練乳を回しかけたこのスイーツは、散策後の火照った体に染み渡る、絶対に食べてほしい一品です!

レトロな魔法にかけられて:大稲埕でみつける、もう一つの台北
大稲埕は、単なる観光地ではありません。19世紀から続く建築や香り、そして人々の篤い信仰を今に伝える一方で、現代の洗練された文創(クリエイティブ)カルチャーのロマンとも優しく融合する、まさに「生きた歴史博物館」です。ここには、台北で最も純粋で、最も温かい生命力が満ち溢れています。
次回の台湾旅行では、ぜひ丸一日を大稲埕のために使ってみませんか?オレンジ色の温かい街灯が灯るノスタルジックな街並みを歩けば、あなたもきっと、この街が持つ不思議な「レトロの魔法」に心奪われるはずです。
旅をより楽しむためのTips&注意点
最後に大稲埕エリアを快適に遊び尽くすための、編集部からのプチアドバイスをお届けします。
① 履き慣れたスニーカーがマスト!
迪化街から埠頭、そして寧夏夜市へと歩を進める今回のルートは歩いてみるとかなりの歩数になります。歴史ある美しい街並みをストレスなく楽しむためにも、足元は歩きやすくて快適なスニーカーやウォーキングシューズを選ぶのが大正解です。
② 夕方の埠頭はしっかり虫よけ対策を
大稲埕碼頭から眺める夕日は息をのむほどロマンチックですが、川沿いという場所柄、夕方になると蚊が多く発生します。せっかくの絶景を心ゆくまで堪能できるよう、バッグにスプレーやシートタイプの虫よけグッズを忍ばせておくと安心です。
③ 現金(台湾ドル)を多めに用意して出発!
迪化街に佇む伝統的な漢方薬局やレトロな乾物店、そして寧夏夜市のほとんどの屋台では、今でも「現金払い(キャッシュレス不可)」が主流です。お買い物や食べ歩きの途中で「手持ちが足りない!」なんてことにならないよう、あらかじめ新台湾ドルの現金を少し多めに準備しておきましょう。
④ 願いが叶ったら、素敵な「お礼参り(還願)」へ
もし「霞海城隍廟」で良縁を祈願し、無事に素敵なパートナーと結ばれたなら、台湾の伝統的な習俗に則って、ぜひ「日本の結婚引き出物(クッキーなどのお菓子)」を持って月下老人へお礼参りに訪れてみてください。これこそが、台湾流ロマンチックの最高に素敵な締めくくりです。